部落の高齢化、若い人たちの部落離れは、いまや全国的な共通の問題として挙げ
コラム | 2024年11月16日
ニュース | 2014年4月14日
府連の第61回大会が4月12日、大阪市東住吉区の市民交流センターひがしすみよしでひらかれ、約300人が参加。ふたたび貧困化・社会的排除の進行する部落の現状をふまえて、新たな隣保館戦略、就労支援、社会的企業の創出などに取り組む方針案を確認。51年目を迎える狭山事件の再審・無罪の年にしていく決意をかためた。
北口末広委員長はあいさつで厳しい時代を闘った先達に思いをはせ、部落解放運動の原則を踏まえつつ、時代に柔軟に対応していくこと。人材育成に取り組み、広範なネットワークを活かして守りから攻めの運動へと転換していこうと呼びかけた。
来賓では中央本部の組坂繁之委員長、大阪府の小河保之副知事、大阪市の京極務副市長、連合大阪の村田憲彦副事務局長、民主党の尾立源幸府連代表・参議院議員があいさつした。
赤井隆史書記長が2014年度の活動方針を提案。そのなかで貧困化・社会的排除の進行する部落の現状を踏まえて▽部落差別を克服していく闘い▽社会的排除との闘い▽「差別を強化する政治」に対抗していく闘い▽持続可能な組織への転換▽狭山事件発生51年、再審実現・無罪獲得の年に、の5つの重点課題を提起。隣保館を核とした「居場所づくり」、就労支援プロジェクトの本格稼働、社会的企業の創出などに取り組むなかで、水平社100年に向けて総合的な部落解放運動を展開していくことを強調した。
午後は2年に一回の役員選挙の投票ののち、2つの会場に分かれて分散会。そののち全体会を再開し全体討論、集約が行われた。
役員選挙の結果が発表され、全員が信任。新役員を代表して北口末広委員長があいさつ。「むき出しの差別が横行する社会の中で部落解放運動の役割は大きい。水平社100年を見据えて、今年を反転攻勢の年にしていこう」との大会宣言を採択。差別裁判打ち砕こうを合唱し、団結がんばろうで閉会した。