部落の高齢化、若い人たちの部落離れは、いまや全国的な共通の問題として挙げ
コラム | 2024年11月16日
ニュース | 2014年9月1日
サッカーを通じて人種差別について考えようと「SAY NO TO RACISM」と題したシンポジウムが8月30日、大阪人権博物館(リバティおおさか)でひらかれた。
ヘイトスピーチが大きな社会問題となるなか、サッカー界でもスタジアムの通路に「JAPANESE ONLY」と掲げた横断幕が掲げられ、黒人選手にバナナをふるなど観客による人種差別行為が続いている。
シンポジウムはこうした現状を踏まえてサッカー界から反差別の声を上げていこうと大阪弁護士会、大阪府サッカー協会、リバティおおさかが共催したもの。Jリーグの村井満チェアマン、『オシムの言葉』の著者である木村元彦さん、元日本代表主将の宮本恒靖さんをパネラーに、ガンバ大阪に選手として所属していた八十祐治弁護士がコーディネーターを務めた。
村井チェアマンは横断幕の件を聞いたとき、強烈な違和感があったとのべ、サポーターから指摘があったにも関わらずクラブ側が撤去しなかったことは差別行為に荷担したと思われても仕方がないと重大な行為であると指摘。サッカー界から反差別の声をできるだけ多く発信し、リーグ、クラブ、サポーターが一緒になって取り組んでいきたいとのべた。
木村さんは日本ではヘイトスピーチが国連から勧告を受けても野放しの状態にあるが、サッカー界では毅然と対応した。スタジアムの外でも啓発活動を展開していくことを期待したい。宮本さんは小学校や児童養護施設に出向くことも多く、そうした機会に子どもたちに対して差別に敏感になることを伝えていきたいなどとのべた。
リバティおおさかでは9月20日まで企画展『SAY NO TO RACISM 人種差別にレッドカードを』がひらかれている。