部落の高齢化、若い人たちの部落離れは、いまや全国的な共通の問題として挙げ
コラム | 2024年11月16日
ニュース | 2015年3月5日
「戦争と差別に反対し、部落内外の社会的連帯の実現に向けた協働の取り組みを進め、部落解放運動を大きく前進させよう」と部落解放同盟第72回全国大会が3月2、3日、東京・日本教育会館でひらかれた。全国から代議員622人が参加、「同対審」答申50年、「部落地名総鑑」発覚40年の節目の年にヘイトスピーチをはじめとするすべての差別に対して徹底して闘う活動方針を確認した。
冒頭あいさつした組坂繁之委員長は「今年は『同対審』答申50年、部落地名総鑑発覚40年、人権教育・啓発法施行15年の節目の年。安倍内閣での法制定は簡単ではないが、心ある人権を守ろうという議員といっしょに粘り強く取り組んでいく」「狭山再審は粘り強い闘いで証拠リストが出てきた。石川さんも76歳。なんとしても第3次で見えない手錠をはずしたい」とのべ「4月の統一自治体選挙は日本の大きな岐路になる。組織内候補、推薦候補の必勝へ全力を挙げてがんばっていこうと呼びかけた。
石川一雄さんは「証拠リストの開示は大きな一歩。弁護団やみなさんの並々ならぬご努力で実現した。本当に自由になるのは殺人犯のレッテルがはがれたとき。私が元気のあいだに再審開始決定を行ってもらうために一層のご支援をお願いしたい」とさらなる支援を訴えた。
2015年度の活動方針案では▽答申50年、地名総鑑40年を契機に同和・人権行政、社会変革に向けた差別糾弾闘争の強化▽民主主義の危機に抗して差別と戦争に反対する取り組みの強化▽統一自治体選挙の取り組みに全力▽組織・運動の強化に向けた人材育成、などを強調。
「いっさいの差別排外主義を許さず、社会連帯をめざす協働・連帯の闘いをすすめよう」との大会宣言を採択し、北口末広副委員長(府連委員長)の閉会あいさつ、差別裁判打ち砕こう、団結がんばろうで閉会した。