部落の高齢化、若い人たちの部落離れは、いまや全国的な共通の問題として挙げ
コラム | 2024年11月16日
ニュース | 2018年8月10日
狭山弁護団は7月10日、スコップに関する新証拠と補充書を提出した。新証拠は元京都府警科学捜査研究所技官の鑑定意見書2つと証拠開示された捜査報告書などで、寺尾判決が客観的な有罪証拠のひとつとしたスコップが死体を埋めるために使われたものとはいえず、また養豚場のものともいえないことを指摘したもの。寺尾判決の有罪の根拠がさらに突き崩されたことになる。
科捜研の技官として長年警察の捜査で土の科学的分析をおこなってきた専門的な知識にもとづいて、当時の県警鑑識課員による土壌鑑定を精査。スコップに付いていた土と死体発見現場付近の土が類似したとする鑑定の誤りを指摘にして、遺体を埋めるために使われたとはいえないことを明らかにした。
またスコップに付着した油脂からはスコップの出所を特定できないことを指摘し、寺尾判決が養豚場のスコップであるとした誤りを明らかにした。
6月11日、東京高裁は袴田事件の再審開始決定を棄却する不当な決定をおこなった。危機感を持って狭山弁護団が提出した下山鑑定、福江鑑定などの新証拠の学習と教宣をすすめ、再審を求める世論を大きくしていかねばならない。
次回の三者協議は9月中旬の予定。寺尾判決から44年を迎える10月31日には東京で市民集会を開催する。えん罪55年をアピールし、事実調べ・再審開始を広く訴えていこう。