部落の高齢化、若い人たちの部落離れは、いまや全国的な共通の問題として挙げ
コラム | 2024年11月16日
ニュース | 2022年3月4日
全国水平社創立100周年記念集会が3月3日、ロームシアター京都でひらかれ、全国から約1000人が参加。先人たちの厳しい闘いに思いを馳せるとともに、差別撤廃、人権確立に向けた101年めからのとりくみへの決意をかためた。
主催者を代表してあいさつした中央本部の組坂繁之委員長は「100年前、全国水平社はこの地で産声をあげた。日本初の人権宣言である水平社宣言が運動の原点であることを胸に刻みつけなければならない」とのべるともに、「ウクライナは悲惨な状況にある。戦争は最大の差別であり人権侵害。各地で戦争反対の声をあげていこう」と呼びかけた。
来賓では京都府の西脇隆俊知事、京都市の門川大作市長があいさつ。狭山裁判の再審勝利に向けて、石川一雄さん、早智子さんが支援を訴え、コロナ禍のなか自宅で身体を鍛えてきたという石川さんが「なんとしても元気なうちに再審無罪を勝ち取りたい。全国のみなさんのさらなる支援を」と訴えた。
各政党からは立憲民主党の福山哲郎参議院議員、公明党の伊佐進一衆議院議員、国民民主党の前原誠司衆議院議員、社民党の大椿ゆうこ副代表が祝辞をのべ、自民党の二階俊博衆議院議員、れいわ新選組の大石あきこ衆議院議員からのメッセージが紹介された。
功労者・物故者を表彰。友誼団体に感謝状が贈呈され、反差別国際運動のニマルカ・フェルナンドさんに松本治一郎賞が贈呈された。
「部落解放同盟-新たな決意」として①「人権の法制度」の確立②社会的格差・排除に対する 徹底した闘いに挑む③感染症をはじめとする「人類的危機」に立ち向かい「世界の水平運動」を展開する④部落解放同盟を開かれた「未来志向の組織」に改革する、の4点を軸に、部落解放の「よき日」に向けて新しい歴史を刻んでいくとの決意を確認した。
『破戒』60年ぶり映画化
第2部では、全国水平社創立100年を記念して60年ぶりに映画化された島崎藤村原作の映画『破戒』の上映会がひらかれた。
上映前には舞台あいさつがおこなわれ、監督の前田和男さん、主演・丑松を演じた俳優の間宮祥太朗さんが舞台あいさつをおこなった。