部落の高齢化、若い人たちの部落離れは、いまや全国的な共通の問題として挙げ
コラム | 2024年11月16日
コラム | 2016年2月8日
「若い男性。メールにて、この間、インスタントコーヒーでしのいでいる。ケースワーカーに相談し、生活保護受給中であるが、人道的に対応するとケースワーカーが判断。1週間分の食べ物が必要」
「若い男性。病気のため退職。傷病手当金がきれ、求職中。当面日雇いなどを進めているが、家賃・光熱費が優先されるため、食費まで回らない」
「女性。病気のため働くことができず、貯金を切り崩して生活。それも底を尽きかけている」
「40代女性。派遣の仕事を退職、求職中。家賃を3ヶ月滞納し、200円しかなく食べるものが無い。生活保護の相談につなぐ」
「40代男性。家賃を滞納。家主から立ち退きを迫られている。新聞配達をしていたが、給料が未払いになったため、退職。生活保護の相談につなぐ」
「20代女性 子どもが3歳と5歳。DVを受けお金をすべて持っていかれ、お金も食べるものもない。現在妊娠中」
「20代男性。週払いのアルバイト中。9月から正社員としての就職が決まっているが、アルバイトの収入が少なく、9月末までお金がもたない」
「DVから逃れて、母子支援施設に入所。こどもはひとり。母子支援施設緊急入所は、2週間が限度。この2週間は、毎日2000円の食費支援がある。親戚のいる〇〇市への転居を希望。母子支援施設入所を2週間延長してもらい、その間、住居をさがすなど準備を行う。この延長の2週間は食費支援はないので、食糧支援をお願いしたい」
「40代男性。現在無職。就職活動をしているが、携帯電話の料金を滞納しているため携帯電話が使えず連絡がとれないなどの理由からなかなか就職につながらない。とりあえず3日分程度の食料支援を。電気・ガス・水道も使えない」
このいずれもが、ふーどばんくOSAKAが緊急の食料支援をおこなっているケース事例である。
現在、ふーどばんくOSAKAでは、緊急の食糧支援としてひとつは、ガスと電気がまだ辛うじてつながっている支援者宅には、カップ麺などコンロやポットで対応できる食糧支援の詰め合わせと、もうひとつは、電気もガスもとめらている支援者宅用として、缶詰や固形食品・アルファ米など、すぐに口に入れることが出来る食料品などの詰め合わせの2種類を用意して緊急支援に対応している。
最近発表されたデータによると、貧困問題に取り組む非政府組織(NGO)オックスファム・インターナショナルが、世界の富裕層の上位62人が保有する資産が、世界の人口全体の下位半数が持つ36億人と同じ額に達しているというのだ。 全人類の上位62人と下位半数に当たる36億人の資産は、どちらも計1兆7600億ドル(約206兆円)だったというのだ。
富裕層の資産は近年、急激に膨れ上がっており、オックスファムは、世界の富が「ピラミッドの頂点に位置するごく一部へ急速に集中しつつある」と指摘している。 全人口の半数約36億人がのったシーソーとたった62人の超富裕層がのるシーソーが、まっすぐ平衡になるなんて・・・こんな不平等が許されて良いのか。これが人類が到達した最善の民主社会なのか・・・疑問だらけだ。
ふーどばんくOSAKAに寄せられている緊急支援の要請も社会全体の格差、貧富の差同様、多くの人たちの生活は苦しく、さまざまな方法で食糧支援や生活支援を求め、行政機関などに相談が寄せられている。 大企業の利益も昨今は右肩上がりだと言われている。超がつくほどの富裕層の富を、下位に位置している最下層の人たちへ資産を移行することによって、社会を少しでも水平なフラットな世の中に出来るのではないだろうか。社会貢献もひとつランクアップさせる時代に突入したようだ。