コラム

人権を法制度に高める年 時代の潮流に即した運動を

  2024年の年頭にあたって 2024年新たな年の幕開けである。 コロナ禍を経て転換点という時期も過ぎ、政治や経済も安定させるという成熟した民主主義を本来は追い求めなければならない日本であるにも関わらず、相変… 続きを読む

Vol.267 雑誌『部落解放』の特集「部落問題と向き合う若者たち」から考える

1969年から33年間続いた同和地区に対する特別措置という法律の時代が2002年に終了し、早いもので22年が経過した。つまり、同和対策をまったく経験しない青年が22歳という年齢ということとなる。 雑誌「部落解放」12月号… 続きを読む

Vol.266 ふーどばんくOSAKA10周年 子ども食堂の実践に学ぶ

「今日も机にあの子がいない」という言葉は、人権教育や同和教育の原点とも言われる言葉である。 いわゆる貧困のため教育費が払えない。小さい子どもの世話で学校へ行けないなど、貧乏と社会的な課題が子どもに集中し、学校へ行けない日… 続きを読む

Vol.265 「人権救済機関」の必要性を30年さかのぼって考える

30年程度をさかのぼって俯瞰して見てみるとまた新たな視点が浮き彫りとなってくるものである。 1969年から全国的に実施されてきた同和対策の特別の立法は33年間、名称が変更されたり、法律の期間が異なったりしてきたが、国の財… 続きを読む

Vol.264 「部落探訪」削除へ 全支部一丸となって闘いぬこう

いよいよ大阪で、本丸ともいえる「部落探訪」削除を求める裁判がスタートした。 大阪の各被差別部落でカメラが回され、隣保館として位置付けられている「人権文化センター(仮称)」や食肉や皮革産業など、いわゆる部落産業が映し出され… 続きを読む

Vol.263 映画『福田村事件』におけるハンセン病患者の描き方

「Nothing About us without us(私たちのことを私たち抜きで決めないで)」との言葉は、障がい者当事者団体であるNPO法人DPI日本会議の合い言葉である。 当事者としてのアイデンティティーを尊重し、… 続きを読む

Vol.262 加害者側の論点ずらし ジャニーズ会見での「トーンポリシング」

突然、「トーンポリシング」という言葉が飛び込んできた。また難しい難解な単語だ。 トーンポリシングとは、社会的課題について声を上げた相手に対し、主張内容ではなく、相手の話し方、態度、付随する感情を批判することで、論点をずら… 続きを読む

Vol.261 多くに見てもらいたい映画『福田村事件』 しかし違和感も拭えない

「お、お〜とと」この映画館でこれほど観客が押し寄せるものか・・・こういった社会派の映画をこれだけ多くの人たちが観に来るんだとあらためて感心させられた映画が『福田村事件』だ。 全国観客数10万人を突破したらしく、関東大震災… 続きを読む

Vol.260 ジャニーズ事務所の性加害問題 被害者救済の法制化が急務

従業員300名程度が忙しく仕事に従事している会社を想像してほしい。その会社のトップである創業者は、それこそワンマンで、気に入った社員を厚遇するということが常の会社であり、文字通りのワンマン経営のたたき上げ企業である。 そ… 続きを読む

Vol.259 「部落観が変わる」組織と運動へ 慶応高校の優勝から考える

「野球観が変わった」「新時代の幕開けだ」と言われているのが、甲子園で熱戦が繰り広げられた高校野球への讃美だ。 夏の甲子園決勝は慶応義塾高校と仙台育英高校との対戦となったが、慶応高校の優勝で幕が降りた。とくに今回の甲子園で… 続きを読む