部落の高齢化、若い人たちの部落離れは、いまや全国的な共通の問題として挙げ
コラム | 2024年11月16日
ニュース | 2018年7月9日
ふーどばんくOSAKAの設立6周年を記念した「食品ロス削減 子どもの貧困を考えるシンポジウム」が7月5日、大阪市中央区のドーンセンターでひらかれ、約250人が参加。これまでのとりくみを振り返るとともに、持続可能なフードバンク活動に向けてさらなる支援が訴えられた。
田原俊雄事務局長がふーどばんくOSAKAのこれまでの活動を紹介し、設立から6年の間に企業、個人など幅広い層から提供を受け、昨年の食品の取扱い量は200トンを超えたこと。子どもの貧困問題がクローズアップされるなか府内100カ所を超える子ども食堂に食品を提供してきたことなどを紹介し引き続きの協力・支援を訴えた。
基調講演では神戸大学大学院教授でNPOごみじゃぱん代表理事の石川雅紀さんが「食品ロスについて考えよう」をテーマに話した。
国内の食品流通の商習慣として、いわゆる「3分の1ルール」があり、製造日から賞味期限までの最初の3分の1の期間をすぎると小売店におろせないケースが多く、賞味期限・消費期限内の食品の多くが処分されていることを指摘。
食品ロス対策は事業者や業界単独では難しく、他の業種、消費者との連携が欠かせないとし、事業者、消費者からの不要な食品を有効に活用できるフードドライブのとりくみの重要性も強調された。
食品ロス削減と困窮者支援の実践報告として食品提供企業、行政、提供を受ける子ども食堂などの代表がそれぞれのとりくみを報告。「製品が廃棄されることなく社会に役立つことで社員の士気が上がった」「生活困窮者と信頼関係を築くのに食品が役立っている」などの意見が出されるとともに、フードバンク活動への期待がのべられた。
最後に赤井隆史理事長(府連委員長)があいさつ。ふーどばんくOSAKAのこれからの活動として①子どもがお腹を空かせることのないように「食で笑顔」を作り出す活動②提供先・配布先にとどまらずフードドライブ活動を通して幅広く「食で繋がる」活動③社会的困難や課題を「食で発見」する活動④誰一人取り残さない「食で人権を守る」活動を展開していきたいとのべ、持続可能な活動にむけてさらなる支援・協力を訴えた。