ハラスメントのない職場に 合同研修会

府連とHRCビルのハラスメント対策委員会の合同研修会が9月25日、HRCビルでひらかれ、府連役員、各支部の担当者、HRCビル各事務所などから約50人が参加した。

はじめに村井康利事務局長(府連書記長)があいさつし、ここ数年委員会の活動が停滞し研修がひらけなかったことを反省し、今回の研修を機にコンスタントに学び実践する機会をつくっていきたいとのべた。

ついでビジネス・パートナー・オフィスの桑野里美さんが「ハラスメントのない職場環境の実現にむけて」をテーマに講演した。

桑野さんは、近年、ハラスメント問題が増加してきた背景として、競争の激化、業務の多忙化による職場コミュニケーションの希薄化や価値観の多様化にともなってお互いを尊重しあう意識が欠如していることがあるのではないかと指摘。その職場で最も弱い立場にある人を思い浮かべて、その人が働きやすい職場にしていくことが大事だと強調した。

職場のパワーハラスメントは▽職場での優越的な関係にもとづいて▽業務上の適性な範囲を超えて行われること▽就業環境を害することと位置づけられていることであり、「指導」と「ハラスメント」の境界線をしっかりと意識し、逸脱しないことが大事と強調。

またハラスメントの防止のためには日常のコミュニケーションの「質」を捉え直すことが必要と指摘し、「怒り」にまかせた指導は伝わらず、未来思考のメッセージを発していくことが大事とのべた。

最後にハラスメントは人権侵害であり、すべての人がハラスメントのない場所でいきいきと働くことができる快適な職場環境の実現にむけたとりくみを進めていこうと呼びかけた。