部落の高齢化、若い人たちの部落離れは、いまや全国的な共通の問題として挙げ
コラム | 2024年11月16日
ニュース | 2023年10月2日
「婦人水平社設立100年」を振り返り、これからの女性運動を考える連続講座が9月30日にHRCビルでひらかれ、各支部・共闘団体など29人が参加した。
1923年の全国水平社第2回大会で、奈良の部落女性である阪本数枝が婦人水平社設立を提案、可決された。今年2023年は婦人水平社が設立されて100年目の年にあたる。
参政権もなく、社会保障制度など皆無の中で、部落女性は自らの抱える困難を「二重、三重の差別と圧迫」、「二重三重の鉄鎖」などと表現して声をあげてきた。その軌跡、彼女たちの活動、その声を改めて振り返り、未だ達成できていない「ジェンダー平等」についての学習会として、府連女性部が主催で4回連続で講座を開催することになった。
第1回は、府連女性部の鶴岡弘美女性部長が「部落差別撤廃運動を通して見えてきた女性の人権」をテーマに、1871年の太政官布告「解放令」の発布から全国水平社の設立、婦人水平社の創立と活動、戦後の部落解放運動と女性運動について講演した。
講演後の参加者アンケートでは、▽歴史を再認識することができて有意義な時間だった、▽女性の生活要求と結びついた闘いで勝ち取られたものが、一般化され全ての人権が底上げされてきたことを再認識した、▽自身も地域学習で、子ども達や教員に向けて話すことがあるので、もっと勉強して伝えていきたい、などの感想があった。