石川一雄さん追悼集会

3月11日、再審無罪の日を見ることなく亡くなった狭山事件の石川一雄さんの追悼集会が4月16日、東京・日本教育会館でひあかれ、全国から支援者約1000人が参加した。62年にわたり殺人犯の汚名を着せられた石川さんの見えない手錠をはずす闘いは遺族の早智子さんに引き継がれ、支援者は第4次再審で無罪を勝ち取るまで闘い抜く決意をかためた。

祭壇のスクリーンには「私は無実です」と手書きされた白いシャツを着て微笑む石川さんの写真が映しだされ、中央本部の西島藤彦委員長は「志半ばで帰らぬ人となったが、遺志を引き継ぎ必ず無罪を勝ち取る」と語った。

早智子さんは「長年、全国で無実を訴えてきた一雄はいつも元気な姿を見せていた。しかし彼の短歌には苦しみや悲しさがたくさんうたわれていた」とのべ生前に石川さんが詠んだ「私が小鳥(ウグイス) 縦横無尽にとんで行く えん罪訴え支援のお願い」などの短歌を紹介。「夫は86年の生涯をえん罪を晴らすため走り続けた。これから第4次がはじまる。これからは私が、弁護団が、支援者ががんばるからウグイスになって自由に空を飛び回りながら見守ってほしい」と訴えた。