狭山50年 5月15日に府民集会

府連は狭山50年の今年を事実調べ、再審開始の年とするために5月15日に大阪人権博物館(リバティおおさか)のリバティホールで府民集会をひらくほか、パネル展や街宣行動などに取り組む。

東京高裁前で無実を訴える石川一雄さん(右)と早智子さん

1月にひらかれた第12回三者協議では、検察官から新たに19点の証拠が開示された。さらに、開示された証拠をふまえて、弁護団がさらなる証拠開示を求め、3月28日には26点の証拠が開示された。

東京高裁では3月に第4刑事部の裁判長が交代し、河合健司裁判長が就任。5月には、河合裁判長のもとではじめての三者協議が行われる。弁護団は「犯行現場」や、自白の「秘密の暴露」に関わる証拠開示をさらに求めており、今年は第3次再審最大のヤマ場となる。

えん罪と闘い続けてきた50年を大きくアピールし、再審を求める世論を大きく盛り上げていくために5月15日午後6時半から、石川一雄さんを招き、大阪人権博物館(リバティおおさか)のリバティホールで「狭山事件50年、事実調べ・再審開始に向けた府民集会」をひらく。石川一雄さん、早智子さんの訴えの他、中央本部の狭山担当の安田聡さんが現状を報告。府連の赤井隆史書記長が基調報告を行う。

府連では大阪独自でパネルを作成。各支部などへ無料で貸し出しを行うほか、5月15日から22日までの強化月間と位置づけ、ビラ、ティシュー配布など地域共闘・住民の会などと連携した街宣行動などに取り組む。

府連HPで「特集・狭山50年」を公開

府連では50年という想像を絶する時間の間に狭山事件を知らない若い世代も増えていることから、狭山事件をイチから学び直すために当HPで「特集・狭山50年」を公開した。狭山事件の概要、石川一雄さんの無実を示す数々の証拠、仮出獄以降の闘い、第3次再審の現状などについてあらためてまとめたもの。ぜひ参考にしてほしい。

●「特集・狭山50年 部落差別が引き起こしたえん罪」