部落の高齢化、若い人たちの部落離れは、いまや全国的な共通の問題として挙げ
コラム | 2024年11月16日
ニュース | 2013年5月12日
府連幹部・活動者合宿が5月10、11日、和歌山県内のホテルでひらかれ、今年の府連大会で発表された『新たな部落解放運動への挑戦』を軸に、これからの運動のあり方について討論を行うとともに、「社会的包摂」「社会的企業」などについて学習を深めた。
主催者を代表してあいさつした北口末広委員長は「高齢化」「少子化」という時代の変化を踏まえて、次の運動を担う人材育成を支部の最重要課題とすること。そのためにも情報化への対応を進めて、社会的企業を興してほしいと呼びかけた。
ついで自治労府本部の石子雅章委員長が今夏に行われる参院選の全国比例に立つ自治労組織内候補、あいはらくみこさんの支援を訴えた。あいはらさんは先の中央委員会、拡大府連委員会で解放同盟としても推薦を決定している。
学習講演としてA’ワーク創造館の高見一夫館長が「社会的企業とその可能性」について、記念講演として「社会的包摂をどう実現するのか」をテーマに中央大学の宮本太郎さんが話した。宮本さんは弱者が弱者を叩く世相のなかで、いかに社会的連帯を作り出していくのか、そのための視点が社会的包摂であると強調。「給付的税額控除」などで包括的に現役世代を支えていく政策が必要だと強調した。
赤井隆史書記長が合宿の基調を提案。先の府連大会で発表した『新たな部落解放運動への挑戦』で打ち出した「部落差別を克服する闘い」「社会的排除との闘い」の2つ方向性の実現に向けて、例えば「部落差別克服同盟」「社会的包摂同盟」の2つに組織の役割を分離してはとの提案を行い、翌日の座談会で議論してほしいと呼びかけた。
2日目は赤井書記長をコーディネーターに8人のパネラーによる座談会形式での討論が行われ、支部の置かれた現状や取り組みから見えてきた課題などを出し合い、討論した。